7 ▼駿side 普通、生徒会長を選ぶ基準は学力とやる気だ。だが選挙なんてもんは表向きで、大体が人気投票のようなもの。 まぁ俺は人気もあるが頭もいいしな。理樹の方が票が多かったと聞いてはいる。 だがアイツは所詮モデルだ。 学園を統率なんて出来ねぇ。 「ねぇ駿、ハルちゃんには手ぇ出さないでよ?」 「そこまで気に入ってんのか」 「当たり前。なんのために一年間図書室に通ったと思ってんの?」 聞いた話じゃつい最近ようやく話せるようになったらしい。 なんか知らねぇが1事件も起こしやがって……めんどくせぇ。 それにコイツ、腹黒だ。 下手したら計算しながらアイツに近づいてんじゃねぇのか? 「アイツ、なんつったか」 「……小鳥遊遙香」 「遙香、ね」 可愛い顔はしてる。 泣き顔をみたときは正直俺もヤバかった。あのホクロが何ともいえねぇ色っぽさを出してて、もっと泣かせたくなる。 ああ、こりゃ… 「気に入ったかもな」 「やめてよ、下半身男」 まぁ否定はしねぇが? 男も女もイケるしな。 * * * [*前へ][次へ#] [戻る] |