2 「寝てていいぞ…」 その言葉はもう、遙香には届いていなかった…。 ▼理樹side 「……さてと、ハルちゃんに会いに行ってこようかな」 「は?てめぇ逃げる気か」 逃げる…そうかもね。 駿はここぞとばかりに仕事を押し付けてくるし、昨日は結局ハルちゃんに会えなかったし。 でも…見には来てくれたみたいなんだよね。 「帰ったらやるから少し休憩」 「なら俺も行こう」 「はぁ?勘弁してよ。それに手ぇ出すなっていったでしょ」 「ちげぇよ。理樹1人で行かせたら帰ってこなさそうだからな」 うわーやだやだ、人のこと信用してないよ。……まぁそのつもりだったけどね。 しょうがないから2人で生徒会室を出たんだけど…最悪。 ハルちゃん寝てるしアイツいるし。 あーでも可愛いね、やっぱ。 「…何しに来たんだ、あ゙?」 「山園彰鬼だな。ずいぶん懐いているようにみえる」 「あ゙?んだてめぇ…」 「なに、会長の顔も知らないわけ?ちゃんと出ないから…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |