歓迎会
『さーやってきました歓迎会!』
『一年のみんなお待たせー』
『『わぁああ!』』
元気な歓声が体育館に響く今日は、例年よりも遅れてやることになった歓迎会。本来は入学してすぐの予定なのだが、準備が色々と間に合わなくこの時期になった。だけど一年生だけでなくみんな嬉しそうだ。
…だって、特進科も一緒に行うのだから。
「うーわー凄いな、コレ」
「………」
「やっぱ特進科って人気なわけ?ぜひお会いしたい!」
「………」
無言の遙香。ただでさえ人混みは嫌いなのにこれだ。気分も悪くなる。クラスの一番後ろで頼んでもないのにいる幸慈と一緒に、ステージの上をみていた。
学芸委員と思われる人たちがこの学園の説明をしたり、軽く部活を紹介する。去年は委員と部活の紹介に色をつけたくらいで終わったのだが、今年は1ヶ月経ってしまったこともあり、生徒会主催のイベントをやることになった。
『運命の人は誰!?探して見つけてシンデレラパロー!!』
(……めんどくさそう…)
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