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他にも服を選びながら思う狛璃の顔は、周りが引いてしまうくらい変態じみていたに違いない。結局2着ずつお揃いで買い、狛璃がトイレといってその場を去ってしまった。
それが、いけなかった。
『なぁ、1人?可愛いネ』
「っ…!?」
『わ、怯えてんじゃーん!ごめんね、怖い顔で』
『はぁ?お前だろ』
ナンパ、である。狛璃といることを知らない男が2人、遙香に声をかけてきた。突然のことに対応しきれない遙香は、ただ怯えてしまう。
(にぃに…っ、助けて…!!)
『ゲームでもしようぜ?』
『おごっちゃうよー?』
「っ………ぅ…」
『…なんかいえや』
「なーんで知らない奴にハルの声、聞かせなきゃいけないかなぁ…?」
『『!?』』
そこにトイレから帰ってきた狛璃がきた。絡まれてる遙香をみて頭に血がのぼったのか、笑顔のまま男の肩に手を乗せる。
『い゙っ…はな、離せ!』
『やべぇよ…行くぞ』
「全く…」
(やっぱ中まで連れてくべきだったな…)
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