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(ぐぁっ!ハル可愛いっ)
そしてまた遙香も。遙香が持っている服はほとんど狛璃と零鬼が選んだものだ。そのためとても可愛らしいものが多いのだが…。
今日は白いパンツに黒のロングTシャツ。きゅっとしたお尻が見え隠れするのがまた目を奪い、広めの肩口から覗く鎖骨に喉がなる。どうみても女の子にしか見えない。
「へ、変…?」
「全然!食べちゃいたいくらい可愛いぞ。さすがにぃにの弟っ」
「へへ、にぃにのセンスがいいんだもん」
ちなみにこの服、狛璃が選んだものである。
「よし、行こうか。シートベルト忘れずにね」
「はーいっ」
「しゅっぱーつ、」
「しんこーう!」
オーッと声を揃えて2人はデパートへ向かった。一緒に歌をうたったり、学校での話をしたり。2人の間で会話が途切れることはない。
そしてデパートについてまず向かったのが洋服売り場だ。暖かくなってきたということもあり、何着か買おうと狛璃が言い出した。その途中、
『キャアッ、あの人かっこいーvV』
『カップル…かな?』
『似合ってるよねー』
『兄弟じゃね?つか…可愛いな』
など、周りの視線が絶えない。
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