GWのお出掛け
空を見上げると、いろんな色の魚が泳いでいる。
そう、今はGWだ。零鬼は残念ながら仕事があるが、狛璃の会社は連休になっている。そのため遙香も嬉しそうにしていた。
「ねっねっ、どこかに出掛けようよぉ」
「そーだなー。せっかくだからどこか行くか!」
「ぅわぁいっ!どこ行くどこ行くっ?」
狛璃の後ろからギュッと抱きつき、キャッキャとはしゃぐ。そんな遙香を持ち上げ、自分の膝に乗せるとどこに行きたいか聞いてきた。
「んっとね、にぃにと一緒ならどこでもいいの!」
「そうかそうか!じゃあたまにはデパートにでも行こう」
「うん!」
(わーい、にぃにとお出掛けーっ)
どこに行くかが問題ではない、誰と行くかで気分は全然違うのだ。すぐ部屋に戻って用意をし、狛璃のもとに駆け寄った。
(っぅ…にぃにカッコいい!!///)
黒のパンツに、白の少し分厚い服を着た狛璃。とてもラフな格好だが、立っているだけで絵になる彼に遙香は見惚れた。
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