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 ほんとはもっと違うことを言いたかったのだが、目が合った瞬間恥ずかしくて言えなくなってしまった。そのまま雑誌を持って遙香の家へ移り、その後4人でご飯を食べることとなる。


「にぃに…」

「ん?どーしたのかな?」

「今日、一緒に寝ていーい?」


 その夜、なんだか人肌が恋しくなった遙香は狛璃の部屋にそっと顔を出した。恐る恐る、という所がツボに入ったのか、机やら何やらにぶつかりながら遙香の前に立つ。


「いいに決まってるじゃないか!さ、ほら入って」

「う…うん!」

「あーもーずっと抱き締めてたいぞ…」

「ふへっ…にぃににならいいよ…っ」

「くぅ、可愛いなぁっ」


(…ほんとのこと、なんだけどなぁ)


 狛璃の腕の中に収まりそんなことを思う。彰鬼や零鬼にもこうされるのは好きだが、ずっとしていて欲しいと思うのは狛璃だけ。

 そのまますっかり安心したように遙香は深い眠りへと入っていった…。





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