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雑誌を丁寧に重ね、下におろす。そのときに遙香の目につくものがあったのか、興味深げにその一冊を手にとった。
「あ゙?何見てんだ?」
「んー…彰ちゃん、これ少女漫画?」
「ブッ!?」
「んわっ!汚ーいっ」
「ゲホッゲホッ…お、まえ…っ」
(エロ本じゃねぇか!!)
遙香が手にとったのは男なら持っているであろうエロ本。だが手に持ってる本人は初めて見るのか、まだ中身よりは酷くない表紙を興味深げに見ていた。
ちなみに【ロリッ子倶楽部】である。
「っ…それはあれだ……あー…いや、止めとけ」
「えー気になるっ!中見てもいい?」
「ダッ!メだ…遙香には毒だ」
(いやでも…どんな反応すんだ…?)
好きな人に少し似ていたから買ったソレ。その好きな人は見たことないという。…一体どんな反応をするんだろう。それを想像しただけでも下半身に熱が集まる。
「むぅ…ケチ」
「わりぃ…つーか…遙香さ、ヌいたりしねぇの?」
「ヌく?」
「オナニー」
「……?」
よく分からない、というように首を傾げた。それは彰鬼にイタズラ心を与える材料になり、ニヤッと笑った彼は遙香を後ろから抱き締めた。
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