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狛璃は遙香の頭を優しく撫でながらいった。少しでもたくさんの人と関わって、信頼するということを取り戻して欲しいのだ。彰鬼はいささか不満顔だったが、遙香はこくんと頷いた。
「んぅ…気持ち…ぃ」
「はは、可愛いなぁ。膝枕してあげよう!」
「にゃわっ!!」
「あ゙、狛璃さん!」
グイッと引っ張って自分の膝に遙香の頭を乗せた。始めはジタバタ暴れていた遙香だが、観念したように静かになる。くるっと上を向いてまた頭を撫でだした狛璃を見上げた。
(チッ…羨ましいな、アレ)
今度やる…よりはやってもらおうと思う彰鬼でした。
▼遙香side
フワフワってにぃにが頭撫でてくれて、それが凄く気持ちいいの。
上を見てみると満開の桜が視界いーっぱいに広がって、凄く綺麗。
そこににぃにの顔が入ってくるからかっこよさ倍増なんだよっ。
「にぃにに見惚れちゃったー?」
「あぅっ…ち、違うもん!桜みてたのっ///」
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