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「……あれ?彰ちゃん食べてないの?」
「あ゙?…あぁ、その姿撮ってやろうと思ってな」
「やだなぁ…恥ずかしいじゃん!……あ、そだ」
「「?」」
いいことを思いついたのか、自分のフォークに唐揚げをぷすっと刺し、彰鬼に向かってあーんをした。一瞬驚いたがニヤッと笑い、それを食べた。ジュワ…ッと広がる旨味は暖かな気持ちにさせてくれる。
「ハールー!にぃににもやってー!」
「オレにもーっ」
「んわわ、ま、待ってぇ…っ」
ギュムギュムと兄2人に抱きつかれ、遙香は苦しそうに…でも楽しそうにしながら食べさせた。そのイケメン+キレカワな4人は目立ち、遠くから人が盗み見をしている。遙香に夢中で気づかない兄に代わり、彰鬼はずっと睨みつけていた。
「そうだハルハル。甘酒飲む?」
「お酒?でも僕まだ…」
「甘酒だから大丈夫だろ。飲んどけ」
「ぅ…じゃあ、ちょっと…」
(普通のお酒じゃないもん…ね)
「ささ、くいっといってみな」
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