[携帯モード] [URL送信]

「……あれ?彰ちゃん食べてないの?」

「あ゙?…あぁ、その姿撮ってやろうと思ってな」

「やだなぁ…恥ずかしいじゃん!……あ、そだ」

「「?」」


 いいことを思いついたのか、自分のフォークに唐揚げをぷすっと刺し、彰鬼に向かってあーんをした。一瞬驚いたがニヤッと笑い、それを食べた。ジュワ…ッと広がる旨味は暖かな気持ちにさせてくれる。


「ハールー!にぃににもやってー!」

「オレにもーっ」

「んわわ、ま、待ってぇ…っ」


 ギュムギュムと兄2人に抱きつかれ、遙香は苦しそうに…でも楽しそうにしながら食べさせた。そのイケメン+キレカワな4人は目立ち、遠くから人が盗み見をしている。遙香に夢中で気づかない兄に代わり、彰鬼はずっと睨みつけていた。


「そうだハルハル。甘酒飲む?」

「お酒?でも僕まだ…」

「甘酒だから大丈夫だろ。飲んどけ」

「ぅ…じゃあ、ちょっと…」


(普通のお酒じゃないもん…ね)

「ささ、くいっといってみな」






[*前へ][次へ#]

36/52ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!