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「今日はいつから来てたの?」
「昼。クソジジイがうざかったんだよ」
「…でもあの先生のおかげで進級できたんでしょ?」
「はーるーかー?」
「わっ、ごめんなさーいっ!ふぁ、くすぐ…った」
(ヤベェ今の下半身キた!)
涙を浮かべて彰鬼の手から逃げる遙香に情事を思い出す。なんとかそこで踏みとどまり、残り少ないタバコを地面に押し付けた。
黒く焦げたソコ。遙香はそれに慣れてるのか困ったように眉を寄せ、彰鬼の足の間に座って雑草を抜く。
「……いいのか?まだ学校にいるやついんだろ」
「だって…せっかく彰ちゃんがいるのにさ」
「ははっ、嬉しいこというじゃねぇか」
「じゃあさっ、手伝って?」
(これが狙いか!…っ…んな上目遣いで卑怯なやつだなマジで)
ぴったりくっついてるせいで遙香の甘い匂いがすぐそこでする。多少のスキンシップなら遙香は受け入れるのを知ってるから、彰鬼は遙香の髪に鼻を埋めながら一緒に雑草を抜いた。
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