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 そして週の真ん中である水曜日の放課後、遙香は中庭と呼ばれる場所にいた。L字型の校舎と体育館によって出来た空間は、噴水やら花壇やらで飾られている。それらの掃除や花の面倒を見るのが緑化委員の仕事だ。

 そう、遙香は緑化委員なのだ。一つの花壇の前に座り、雑草をプチプチ抜いていく。


(今度彰ちゃん家に植えよっかな…)


 花は嫌いではないから。みんなで面倒を見る姿を思い浮かべ、遙香はふふっと笑みを漏らした。


「おいおい…んな顔ここではすんなよ」

「えっ…あ、彰ちゃん!」

「よぉ」


 突然現れた彰鬼。遙香の横にドカッと座り、タバコを取り出した。遙香の前では出さないが、今の彰鬼は機嫌が悪く、遙香に会えたことに本当に感謝しているのだ。


「僕、どんな顔してた?」

「エロい顔」

「…?」

「あー…笑顔だったけどよ、可愛すぎんだっつーの」

「えーよく分かんないよっ」


 困ったように笑う遙香。その笑顔だって男を引っ掛ける材料になるし、普段表情を出さないから尚更だ。いい加減自覚を持ってくれといいたいが、持たれて笑わなくなっても困る。





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あきゅろす。
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