だーい好きっ された所を両手で押さえ俯いた。その髪と指の隙間からは赤く染まった顔が見え、2人はしてやったりと笑う。そのまましばらく3人で話をして、遙香は家に帰ることにした。 「もう遅いが…平気か?」 「これくらい大丈夫ですっ!ナシ、食べて下さいね」 「ありがとね。気をつけて」 「はい、お二人も頑張って下さい」 すっかり話し込んでしまい、時間は6時になろうとしていた。もう11月ということもあり、外は暗い。何もなければいいが、それでも2人は心配そうに遙香の背中を見送った。 「っぅ…寒いよぉ…」 「んじゃー俺と一緒に暖まっちゃーう?」 「っ!?」 「ヒャハッ、驚いた顔もかんわいーっ」 「デ…デビルさん…ビックリしたぁ」 校門をでると目の前に人が飛び出してきた。独特の緑の髪、Jumbleのデビルだ。何もない所から突然現れたようで、遙香は心臓を押さえてふぅと息を吐いた。 「ど、どうしたんで…すか?」 「んーもしかしたら会えっかなーって」 「ぇ…待ってた、んですか…?」 「そんなとこー。あーでも途中で何人かと遊んだぜ」 (うぅ…なんか怖いよぉ…) [*前へ][次へ#] [戻る] |