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これで付き合ってない普通の兄弟だというんだから驚きだ。その後、彰鬼はなるべく2人の邪魔をしようとコッソリ動き、5人で楽しい時間を過ごした。
もちろんハウス栽培のイチゴと季節の果物を他にも買ったようだ…。
◆
──コンコン
「どうぞー」
「あの、失礼します」
「え、ハルちゃん?わーどうしたの?」
「珍しいな、生徒会室まで来るなんて」
「えへへ、渡したいものがあって」
これ、といって袋を2人に差し出した遙香。普段は生徒会室に来ることはないんだが、どうしても2人に今日渡したくてやってきた。中へと招かれて理樹に紅茶も用意してもらう。
袋の中身はナシ。2つずつ入っていて、お土産として買ってきたのだ。2人とも嬉しそうな顔で受け取り、ありがとうといって頬にキスをしてきた。
「ん、わっ……もう、何するんですかっ」
「これくらいはいいだろ?」
「僕たちにしてもらえるなんて光栄なことなんだから」
「うぅ…恥ずかしいですもん…っ」
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