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2人して鉄板にのせたものをジーッとみる。そして頃合いになったら狛璃が気合いを入れてひっくり返した。
──シーン…
「………失敗、した…」
「に、にぃに落ち込まないでっ…!」
グチャグチャ…とまではいかないが、うまくひっくり返すことが出来なかった。あからさまにへこんだ狛璃を必死に慰め、今度は遙香がひっくり返す。
「ん、しょっ」
「おぉ、ハルさすがだなっ」
「えへへ、これ、にーににあげるっ」
「……え?」
「僕ね、にぃにが焼いたの食べたいんだっ」
少し照れながらもそういう遙香に、愛しさが込み上げてくる。次はうまく焼くからと宣言をし、互いのお好み焼きを交換した。
この後のことを考えるだけでドキドキする。目の前に大好きな人がいて、また自分に笑いかけてくれている。遙香はにやけそうになるのをなんとか我慢し、久しぶりの外食を楽しんだ。
「あの、あのねにぃに」
「ん?」
「僕、お話しあって、…えっと、2人きりがよくて…その…」
「ハル…?」
「っ…あ、公園!入って、い?」
「……うん、いいよ」
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