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 狛璃の腕に絡みつき、先を促す。久しぶりの2人でのお出かけに狛璃もテンションが上がってきたのか、周りに人がいるのも気にせずに遙香とハシャぎ出した。

 どこに食べに行くかは遙香が決めていたらしう、連れてこられたのはお好み焼き店だった。思いもよらない所に、狛璃は驚く。……だってそこは、以前家族で来ていたお店だったから。


「ここでいいの?」

「うん、あのね、ここから始めたいなって」

「?」

「へへ、早く入ろっ」


(ハル、変わったな…)


 父親の思い出がある場所は避けてきた。嫌な思いをわざわざさせる意味がなかったし、それが一番だと思っていた。……のに、遙香は自らここを選んだ。変わるために、ここから狛璃との関係を始めるために。

 中は5年もたてば少しは新しくなっていて、とても活気づいていた。空いてる席に座り、まずは注文する。自分たちで焼くタイプのお店なのですぐにやってきた。


「わ、ちょっと多いね」

「な。よーし、焼くぞ!」

「おーっ」

「……うまく焼けるといいんだけど…」

「にぃに、頑張ってっ」





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あきゅろす。
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