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 駿が涙を堪えているころ、遙香は家で待っていた零鬼に問い詰められていた。なんで目が赤いのか、どこでなにをしていたのか、と。まるで駿を殺しに行かんばかりの迫力に、遙香は少し怯えていた。


「零、にぃ…怖いぃ」

「っあ、わ、悪い。でもな、オレだって心配したんだぜ?」

「うん…ありがと。でもね、大丈夫だよっ」

「………そうか?」

「そうなの!僕頑張ってきたんだもんっ」


(頑張るって…何をだよ!?)


 えへん、と胸を張る遙香に余計心配になる。それでも本当に大丈夫そうで、こっちが出る幕もないのかもしれない、そう思わせた。

 狛璃と仲直りをしてもまだ2人は入れ替わったままだ。零鬼は戻ろうといったのだが、遙香が気持ちを整理するまで待ってくれとお願いした。零鬼も遙香の主張を大事にし、未だこちらにいる状態である。





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あきゅろす。
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