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好きなままでいてもいいだろ?そういわれて遙香は顔を赤くし、コクンと頷いた。フったらそれで終わりになるのかと思っていた。…でも、ああ、そういうわけじゃないんだ…。
「やっぱり先輩は、強くて正しい凄い人です」
「そうか…?」
「はいっ。僕…先輩みたいになりたいです」
(もう大丈夫…にぃにに何いわれても大丈夫…)
幸慈の想い方と、駿のその後の気持ちは遙香にとてつもなく大きな勇気を与えた。この気持ちを伝えたらどうなるのか、そんなことは考えなくてもいいんだ。
ようやく涙が止まった遙香は、今までの感謝の気持ちを込めて『ありがとう』と、とろけるような笑みで伝えた。そして2人はその場を静かにあとにする。
▼駿side
「遙香…最後に1つ、聞いていいか?」
「あ、はい」
「俺はお前の力になれたのか?あの人の代わりとして、お前を笑顔に出来たのか…?」
「ぁ…え、と…はい。駿先輩はそのっ…たまににぃにと似てるとこがありました」
「………」
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