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「僕…僕ね、頑張ってみることにしたの」
「んー?」
「駿先輩のことちゃんとしたら、にぃにに告白するっ」
「へー………え゙!?」
「このままじゃいけないって、思ったの」
幸慈の目を見て話す遙香は、とても真剣な目をしていた。真剣で、瞳の奥はキラキラ輝いていて。それをみて幸慈は度肝を抜かれたように笑った。
「ははっ…うん、遙香強くなったよな」
「えっ…そ、かな?」
「そうそう。いーじゃん頑張って見ろよ。受け入れる覚悟、出来てんだろ?」
「うん、今できたっ」
「なら良かった。俺遙香の力になれたんだな」
「…うん、ほんと、ありがと」
──チュッ
幸慈の頬に当たる柔らかいもの。そこを押さえて呆けているうちに遙香はいってしまい、幸慈だけが残る。…せめてものお礼だ。
(うわっ…不意打ち…///)
こんなことをされて普通にしていられるほどまだ出来ていない。幸慈はしばらくそこから動けずにいた、とか。
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