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「心友。幼なじみでもなく、親しい友達でもなく、心の友。遙香の心の支えになれりゃあいっかなってな」

「………」

「そういう想い方もあんだよ。俺はそばで遙香の笑顔が見れりゃあそれでいい」


 叶わない恋なら、せめてその子を応援してあげたい。そばにいて見守ってやりたい。そう思わせたのはやはり遙香で、だったら男への恋はこれで最後にしようと考えた。


「……あり、がと…」

「うん、俺ってチョー健気!だから嫌うなんてことしないでくれよー?」

「しないよっ!…だって、心友、でしょ?」


(っ…なにこの子、マジ可愛いんだけどっ!!)


 頬をほんのり染めてはにかむ姿は心を高鳴らせる。しばらくはそういう気持ちは抜けないかもしれないが、この気持ちを大切にしようと幸慈は誓った。

 そして遙香も、そんな幸慈の気持ちが本当に嬉しいのだ。そしてその考え方は遙香の告白への勇気にも繋がり、感謝でいっぱいになる。





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