気持ちの整理 そんな様子が可愛らしく、狛璃は微笑んで遙香の頭を撫で、そしてこちらも眠りについた。台風がきてるとは思えないほどとても、とても穏やかな眠りに…。 ▼遙香side 目を開けたら、にぃにの寝てる顔がすぐそこにあってビックリしちゃった。 でもね、夢じゃなかったんだって思うと凄く嬉しくて、恥ずかしくて、にぃにの服に顔を押し付けたの。 にぃにの匂い…凄く懐かしいよぉ…。 「ん……ハ、ル…?」 「ふわっ、おは、よう…っ」 「ん、おはよハル。よく寝れた…?」 「ぅ…ん」 凄くドキドキする。 心臓が壊れちゃいそう。 起き上がったにぃには少しポーッとして、ご飯を作りに行こうとしたの。でも、そのときにみたメールが、僕の背中を押した。 【頑張れ、ハルハル】 「っ…ま、て…待ってにぃにっ!」 「ハル…?」 「お、話し…したい、の…」 「うん?どうしたのかな?」 自分の本当の気持ちをいうのって、凄く怖い。それでも…僕はやっぱにぃにが好きっ、大好き。 今ならね、彰ちゃんたちの気持ちも分かる気がするよ…。 * * * [*前へ][次へ#] [戻る] |