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ゴロゴロと絶え間なく鳴り響くそれに体を震わせる。でも人間の体というのは正直で、遙香のお腹も小さく音を鳴らした。時計を見ればもう7時過ぎ。そろそろ夕食の時間だ。
「だい、じょぶ…だいじょーぶっ」
自分で自分を勇気づけながらキッチンへ行き、何かないかと探す。作り置きのものがいくつかあったため、それを冷蔵庫から取り出したときだ。
──ゴロッ…ピシャーン!!
「ひっ、ィヤアアアーッ!!」
一際大きく音が鳴り、今日一番の雷が落ちた。どこかの電圧線に落ちたのか、そこら一帯が停電になってしまう。いきなり真っ暗になったことによって遙香はパニックに陥り、その場にうずくまって叫び声をあげた。
「やぁぁぁっ、怖い、怖いよっ…!!いやーっ、誰か、やぁ…っ」
どれだけ助けを呼んでも来るわけがなく、部屋の中に遙香の泣き叫ぶ声だけが響く。電気は戻る気配を見せず、朝までこのままなのか…そう思ったときだ。
ガチャッという今までにない音がしたのは。
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