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「あなたはそちらの味方ですか。……結局俺は…そんなものか」

「ああ、オレにとってはそんなものだ。オレはハルハルにいいと思うことしかしねぇ」


コイツには悪いが、狛璃に気持ちを気づかせるために来てもらっただけだ。

話して、何か刺激を受けて、ハルハルの気持ちに薄々でいいから気づいてくれればそれでいい。


「はっ、恐ろしいお兄さんですね」

「彰鬼に聞いてなかったならそう思うかもな」


ハルハルのためなら狛璃だって許さねぇ。今度こそ守ってやるんだ。



* * *


 夏の日差しのように上がった熱は、秋風によって冷め始め、それぞれの気持ちに整理をつけさせた。

 この食事会によって何が変わるのか、はたまた違う溝を作ってしまったのか。



 遙香を巡るこの関係は、終わりに近付こうとしていた…。







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あきゅろす。
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