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▼零鬼side

ハルハルたちの姿が見えなくなって、オレたちは近くの居酒屋に入った。


「……で?久しぶりに会ってどうだったんだ?」

「久しぶり…じゃないな。風邪を引いたときに一度…」

「ああ、やっぱりか。でもまだ分かってねぇんだろ?」

「っ…ああ」


彰鬼の言葉は的確だった。
その場で狛璃が気づくんじゃないかってヒヤヒヤしたけど……ここまでバカだったとは。

もう1人の奴が狛璃を睨んでるだろ。


「あんたが動かないなら、俺はどんな手を使ってでも遙香を手に入れる」

「……ハルはそれを望んでいるのか?」

「いや、遙香はきっと…」


そう、ハルハルは狛璃にしか興味がない。日にちがあいて変わるかと思ったけど、何にも変わってなかった。

ハルハルのあんな顔、この子にはツラかったはず。


「ハル…どうすればいいんだ」

「とにかく、少しずつ会う機会は作るからよ、ちゃんと話ししろよな」





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