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 顔を合わせたくなかった人、会いたかった人、会わせづらい人。みんなが揃ってしまっていて、ただ戸惑うことしか出来ない。


「喋りたくなかったら喋んなくていい。でも食おうぜ、一緒に」

「っ…ど、して…」

「ちゃんと話がしたかったっつーのと…彰鬼たちのメシもちゃんと食わせたかったから、かな」

「ごめんな遙香、嘘ついて…」

「……ん、いいよ。2人は、悪くないもんっ。早く入ろ」


(大丈夫っ…にぃにの顔、見なきゃ平気…)


 緊張で顔がこわばっているが、遙香は2人と一緒にみんなのもとへ向かった。そのときに駿が近寄ってきてくれ、ポンと頭に手を乗せてくれる。

 いつもは嬉しいそれが今だけはして欲しくなく、遙香はついその手を避けてしまった。


「っあ、ごめんなさっ…!」

「……いや、いいんだ。中へ入ろう」

「は、い……」


「ふん、まだ懐いてないじゃん」

「理樹」

「………」


 理樹はつまらなそうに駿の横を通り過ぎ、その後を幸慈がついていく。遙香たちが入ると寂しそうにした狛璃も入ってきて、みんなで同じ机に座った。





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あきゅろす。
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