3
──ドンッ
「あー?んだ、紙ありませーんってか?」
「デビル、喧嘩売ってんですか」
(っ、この声っ…!助けて、お願いっ)
「おーい、なんかいえー」
『ん、んんっ……んーぅ』
「……え、お取り込み中ー?じゃー混ぜてもらっちゃおっかなーなんて」
遙香の小さな声が聞こえたのか、デビルたちはそれに興味を示しだした。男はさらに焦り、圧迫させるほど口を強く押さえる。そうしているうちにデビルが隣の個室の上から覗き込んできた。
「おっさーん、俺らもまーぜてー?」
『っ…誰が!もうどっか行け!』
「あ、カチーンきた。バン、ホースよーい」
「……はいはい」
(えっ、なに、なにぃ!?)
「発射」
──ジャアアッ
デビルのかけ声で上から水が降ってきた。中にいた男と遙香はびしょ濡れになり、キレた男がトイレから出てくる。そこをデビルがお腹に一発、軽く入れた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!