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「いけるか?」
「うん、大丈夫!早く歌おっ」
「うし、」
──パン、パン、パン、パン
「『Oh Happy day!Oh Happy day!』」
手拍子に合わせ体を左右に動かし、彼らの歌は始まった。クラスの半分が歌の綺麗さを表現させ、残りが元気の良さを表す。その様子に会場も手拍子を合わせてくれ、遙香たちはドンドン調子があがってきた。
ソロの所は女子が担当し、その迫力ある歌声はみんなを驚かせる。かと思えば少し笑いの要素も入れ、みんなの笑いを誘った。
(っ、楽しい…!!)
▼駿side
ステージにのぼったときの遙香は緊張していたようだが、どうやら大丈夫なようだ。
その緊張を解したのが俺だと思うと、もっと嬉しくなる。
俺はお前の心に入れてるんだな。
「……あんな楽しそうな顔、初めてみたなぁ」
「アイツも心のどっかで警戒してたんじゃないのか?」
「えー僕は完璧だと思ったのに」
そんなわけねぇ。
遙香は誰よりも人の内面に敏感になってるはずだ。
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