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 2日目の芸術部門は昨日以上に気合いが入っていた。絵の方は各クラス廊下に飾られていて、投票によって順位が決まる。歌も投票制だが、いかに楽しめているかがポイントになるのだ。

 遙香たちのクラスは制服にベレー帽をかぶっている。そこに思い思いの着崩しをくわえ、完成だ。


「…全校の前に出るけど大丈夫なわけ?」

「うん。僕、去年もやってるんだよ?」


(みんなに隠れちゃったけど…)


「あーそうでした。そうか、俺が後から来たんだった!」

「ふふ、ずっといるみたいだもんね」

「っ…///、あーよし、行くぞっ」


 クスクスと笑う姿に顔が熱くなる。幸慈はそれをごまかすようにクラスの輪に戻り、体育館へと向かった。

 そこはすでにたくさんの人が集まっていて、それぞれのクラスが色んな仮装をしていた。その異様な集まりに気後れしながら、遙香はみんなと位置につく。綺麗に並ぶ、なんてことはないから一番端っこで、横はやはり幸慈だ。





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