[携帯モード] [URL送信]
秋祭─2日目
「そうか…ハルハルは優しいな。そんなに自分を責めるなよ?」

「ん…」

「彰鬼は連絡しても返ってこなかったからなー…会いに行ってみるか」


(狛璃でさえ覇気なかったしな)


「ハルハルは…狛璃と会いたくねぇの?」

「っ…会いたい、よ…。でも、や、なの…」

「あーいや、んなに深く考えんな、な?ただ、自分の気持ちを殺すようなこてはして欲しくねーんだ」

「……ありがと、零にぃ…」


(あのね、分かってるんだよ…でも…)


 言い出せない。世間でそれは認められないということ、いって狛璃に嫌われたらという怖さ。周りはどうなるのだろう?好きだといってくれた人は、それによって離れていくのでは…?

 そんな思いのせいで未だ心の中は渦を巻いていた。




「声の調子は大丈夫かー!」

『『おーっ』』

「歌詞は忘れてないかー!」

『『おーっ』』

「ベレー帽はかぶったかー!」

『ぉ「あ、まだっ…待って」

「ちょ、遙香!…まぁ可愛いから許そう」





[*前へ][次へ#]

35/55ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!