秋祭─2日目
「そうか…ハルハルは優しいな。そんなに自分を責めるなよ?」
「ん…」
「彰鬼は連絡しても返ってこなかったからなー…会いに行ってみるか」
(狛璃でさえ覇気なかったしな)
「ハルハルは…狛璃と会いたくねぇの?」
「っ…会いたい、よ…。でも、や、なの…」
「あーいや、んなに深く考えんな、な?ただ、自分の気持ちを殺すようなこてはして欲しくねーんだ」
「……ありがと、零にぃ…」
(あのね、分かってるんだよ…でも…)
言い出せない。世間でそれは認められないということ、いって狛璃に嫌われたらという怖さ。周りはどうなるのだろう?好きだといってくれた人は、それによって離れていくのでは…?
そんな思いのせいで未だ心の中は渦を巻いていた。
「声の調子は大丈夫かー!」
『『おーっ』』
「歌詞は忘れてないかー!」
『『おーっ』』
「ベレー帽はかぶったかー!」
『ぉ「あ、まだっ…待って」
「ちょ、遙香!…まぁ可愛いから許そう」
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