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とても重いアタックを受けた遙香の手は真っ赤になり、痺れてしまった。もう無理だと判断した周りは遙香を庇うような試合をし、2点差で負けてしまった。
「ご、ごめんなさい…っ!!」
「いいって。名誉なことだよなぁ?」
『ああ、ケガなくて良かったぜ』
『小鳥遊くんかっこよかったよー』
『楽しめればいーしな』
「あっ…ありがと…」
『『っ──///』』
照れくさそうにはにかむ遙香に、周りにいた人が男女問わず真っ赤になる。姫を守りきったナイトたちは満足げで、遙香自身も一発打ち返せて満足したみたいだ。
(えへへっ…かっこいい、か…)
そんなことをいわれたのは初めてだ。狛璃に可愛いといってもらえるのはとても名誉なことだったが、こうしてかっこいいといわれるのも嬉しい。
「な、手ぇ冷やした方がよくね?」
「……あ、でも大丈夫だよ?」
「いーからほら、行くぞ」
「わっ、幸ちゃん…っ」
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