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力いっぱい抱き締め、遙香の口の中を貪る。涙で濡れたそこは少ししょっぱく、遙香の息はすぐにあがった。それでも駿はキスを続ける。
「んぐっ…ぅ、んーッ!んん、っ、ふはっ…はぁっ、はァ…ッ」
「ハッ…、見られたくないなら忘れるからもう泣くな。お前の前にいるのは俺だ、忘れちまえよ…」
「ぁ…っ、あ…ごめんな、さっ…駿先輩、ごめんなさいっ」
「……ああ、おら笑え。辛気くせぇ顔してるからそうなるんだ」
「ん…ありがと、です」
へにゃ…と涙で濡れた笑顔を見せ、遙香は駿に抱きついた。駿のこういった優しさが何よりも嬉しくて、しばらくの間2人で抱き合っていた。
◆
「いいか、やるからには勝つぜー!」
『『おーっ!!』』
気合い十分な今日は秋祭1日目!みんなジャージに着替え、やる気満々だ。それはどのクラスも同じで、熱気だけは凄い。
(今年は頑張ってみようかな…)
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