14 (早く好きになれ。忘れちまえ) 自分なら不自由はさせないのに、そんなツラい思いをさせないのにと思う。だけどきっと遙香は、これから先も狛璃のことを忘れないんだろう…とも思った。静かに眠る遙香を抱き上げ、そっと体を綺麗にして一緒に眠った…。 ▼遙香side 僕は、きっと凄くヒドい人なんだと思う。だって…駿先輩がにぃににしか見えないんだもん。 エッチは凄く大変で、なんか汚れた気分になっちゃった。 でもね、にぃにが好きだからいいの。 「ん゙…」 少し身じろいだ駿先輩。 凄く優しくて、体は逞しくてカッコイいと思う。 でもね、にぃにには負けるんだよ? 「先輩…」 「……は、るか…?」 「おはよ、ございます」 「あぁ」 人肌って甘えたくなっちゃう! スリスリってしたらね、駿先輩が頭を撫でてキスしてくれたんだ。 くすぐったくて、なんか照れくさい。 「腰は平気か?すまないな、ガッツいた」 「大丈夫です!ちょっと痛いけど…先輩は悪くないですよ?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |