11 * 「ひっ!?ゃ…なにっ」 「ここを解すんだ。…怖いか?」 「怖…い、恥ずかしいですッ…」 「大丈夫だ、任せてくれねぇか?」 (怖いけどっ…でも早く忘れなきゃ…) 「……いい、ですよ…ん、…先輩、して…ぇ」 「っ──!!///」 ウルウルとした瞳で駿を見上げ、恥ずかしそうに腕に手をかける。これからするのは初めてだろうに、受け入れようとするその気持ちが嬉しく、駿は喉を鳴らして指をソコにあてがった。 「ぃあッ……あ゙…ゃ、ン」 「口噛むな。……やめよう、やっぱ」 「へ、きですっ……っあ、やめちゃ、やぁ…んっ」 「……分かった」 忘れたくて。狛璃のことも…彰鬼たちに騙されていたことも。駿が愛してくれたらいつかは忘れるんじゃないかと、遙香はそう思っているのだ。 駿は時間をかけて後ろを解した。少しでも遙香がラクになるように、ムチャクチャに犯したくなるのを抑えて。そしてそろそろかという頃には、遙香の焦点はもうあっていなかった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |