8 「ど、どうですか…?」 「うま……美味いな、マジで」 「良かったぁー…」 「これなら毎日食える。ありがとな」 「いいえ、いっぱい食べて下さいねっ」 ジュワーッと広がる肉汁は心をなんだか優しい気持ちにさせてくれる。ペロッと平らげた駿に遙香は自分のも少し分け、楽しい夕食は終わった。 ここからは大人の時間だ。 遙香は何の疑いもなく泊まりにきたが、駿からすればそれがシたくて呼んだ、ともいえる。一緒にソファーに座っている遙香をジッと見つめ、髪にそっとキスを落とす。 「ふぁ!?え……先輩?」 「遙香…お前が欲しい」 「ん、ぁ…せんぱっ……ふぁ、あ…」 「怖いなら今のうちだ…」 顔中にチュッチュとキスをしてギュッと抱き締める。しばらくされるままだった遙香だが、意を決したように手を後ろに回し、抱き締め返した。 「今の僕は先輩のだからっ……いい、ですよ…?」 「っ…遙香!」 「ンッ、んんぅ、ふむ……んっ、んぅン」 [*前へ][次へ#] [戻る] |