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 だから時間になるとほとんどの客がその会場へ消えていった。


『もう混まないだろうし…見に行ってもいいわよ?』

「にぃに、いってみよ?」

「あー…ごめんねハル。にぃにたちもう帰らないといけないんだ」

「…えっ…行っちゃうの…?」

「んー本当ごめんね。頑張れるかな?」

「……ん、大丈夫。お仕事、頑張ってね?」


 とても寂しそうな笑顔。だけど仕事もあるため2人は一足先に家に帰っていった。残ったのは遙香と幸慈と彰鬼。もうコンテストなんてどうでもよかったが、幸慈が行こうといったので3人で行くことになった。

 人混みの後ろで様子をみる。自然と彰鬼の手を握りしめ、遙香は不安そうにした。人がいっぱいで、自分を見てる訳じゃないのにもしかしたらこっちを見てる人がいるかもしれない。

 一歩、二歩と下がったとき…、


「あ、あれ右京先輩じゃん」

「あ゙ぁ?んだアイツかよ…」

「ひぇーすげー人気」

「チッ、女ばかりじゃねぇか」

「か、かっこいいもんね」

「「!?」」





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あきゅろす。
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