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「も、もしもし…」
『あ、遙香?良かったー出なかったらどうしようかと思っちった』
「ぇ、あ…」
『あんさ、暇…してる?』
「う、うん。毎日暇してる、よ?」
『んじゃバイトしねぇ?』
「バイト?」
幸慈の話はこうだ。彼の親戚が海の家を経営していて、そこを2日だけ手伝ってくれないかとのこと。普段はバイトの子がいるらしいのだが、その日だけはどうしてもムリらしい。
だから2泊3日くらいで泊まりに行き、1日目は遊んで残りをバイトとして手伝ってくれないかと。もちろんバイト代は出るし、遙香が人前に出るのが嫌だというなら中の方をお願いするつもりだ。
『ダメかなー?せめて3人連れてこいって言われてんだよね。最悪』
「えっと、にぃにに聞いてみないと分からないよ…」
『あ、んじゃ待ってるわ。明後日までに連絡ちょうだいね』
「うん、またね」
(ほぁ…にぃにと海…!)
まだ行くとは決まってないが。ましてや狛璃が行くなんて誰もいっていない。だが帰ってきた狛璃にそのことを伝えると、一緒にいくという答えが返ってきた。
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