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夏休み
「ふぇぇ、暑いーっ」


──シーン…


「うぅ、寂しいよぉ…」


 夏休みに入って結構な日にちがたった。…が、それは学校だけの話で会社は休みになんてならない。始めの一週間は課題をやって暇を解消していたが、それももう終わってしまった。

 狛璃も零鬼もいない。彰鬼は毎日Jumbleに顔を出している。『来るか?』と誘われているが出来れば近寄りたくない場所だ。それに…遊ぶような友達もいない。


(幸ちゃん…でも迷惑だよね…)


 唯一の友達である幸慈とはたまにメールをしている。だが初めて友達を持った遙香は遊びの誘い方が分からないし、向こうも遠慮して誘ってこない。理樹からの誘いは…怖くて断った。といっても一回だけだが。


「……かき氷食べよっ」


 暑い日はそれに限る。遙香はキッチンへと足を向けた。そのときだ、遙香の携帯が鳴ったのは。


「………幸ちゃん?」


 ディスプレイには幸慈の名前が。遙香はドキドキする心臓を押さえながらその電話に出た。





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あきゅろす。
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