9
「はぁ…」
「ハルは可愛いからね。学校ではよろしく頼むよ」
「わ、分かりました」
「……だからって調子のんじゃねーぞ」
「ゔ、」
実はちょっと乗っていた。遙香に認めてもらえたこと、狛璃に認めてもらえたこと。例え利用されてると分かっていても、そばにいれること。たまらなく嬉しかったのだ。
「君は、そんなに悪い子じゃない」
「……っ」
「でも、ハルを裏切ったときは容赦しない」
「っ!」
「じゃあ気をつけて帰るんだよ」
(うわ…一番こえぇ)
腹黒…というわけではない。ただ本当に遙香のことを思っていて、そのためには何でもする人だ。夕食のとき、遙香は狛璃に依存してると思ったがそれ以上。……でも、男の目では見てなかった。
「すげー人もいたもんだ」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!