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「それじゃあ時間も遅いしお開きにしようか」

「あ、んじゃ俺はこれで…」

「彰、僕と2人で送っていこう」

「はい?」

「え゙、いいッスよ」


(こえぇよ!)


「遠慮しないで。じゃあハル、待っててね?」

「はーい」


 幸慈の地獄は終わりではなかった。彰鬼と狛璃に挟まれた幸慈は本当に小さくみえ、零鬼はその姿に手を合わせた。



▼零鬼side

「あーあ、にぃに行っちゃった…」

「えーハルハルは俺じゃ嫌?」

「ううん、嫌じゃないよっ!」


そういって抱きついてきてくれるハルハルは本当に可愛い。
でもどこか不満げなのは狛璃がいないからか?

……ほんとに好きなんだな…。


それに驚いた。
アイツの前でこんなに白を見せるなんて。今までならありえねぇもんな。


「幸慈はいい奴か?」

「うん、いいお友達だよっ」

「そうか…」


良かった、ハルハルに友達ができて。今、普通の子に戻り始めてる気がするしな。





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