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「ん………ハル…?」
「あっ…ごめんなさい。まだ寝てて…?」
時間はまだ5時。今日は月曜日で、学校は片付けだが狛璃は仕事がある。だからそう遙香がいえば、とても優しい目をしてこういった。
「今日はね、ハルのために有給をとったんだ」
「え、僕の…ため?」
「うん、一日中一緒にいような。ハルも休んで…で、ご褒美もあげるからっ!」
「わぁ…っ、ありがとう!えへへ、にぃに大好きっ」
「よしよし、かんわいーなーハルは。もう少し、寝ような」
布団の中でパタパタと暴れ、もっと狛璃に抱きつく。そんな遙香に苦笑いしつつ頭を撫でる狛璃。結局寝るに寝られなくなって、2人で朝の散歩をすることになった。
「涼しーっ」
「な!ハルがより綺麗に見えるよっ」
「やぁだ、にぃにっ///…にぃにも、かっこいいよ?」
「あーカメラ持ってくれば良かった!!」
まだ柔らかい日差しが2人を優しく照らし、キラキラ光る。赤くなって俯き、小石を蹴る姿はもう可愛いとしかいいようがない。そのまま仲良く手を繋いであたりを一周した。
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