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「寝てていいぞ…」


 その言葉はもう、遙香には届いていなかった…。



▼理樹side

「……さてと、ハルちゃんに会いに行ってこようかな」

「は?てめぇ逃げる気か」


逃げる…そうかもね。
駿はここぞとばかりに仕事を押し付けてくるし、昨日は結局ハルちゃんに会えなかったし。

でも…見には来てくれたみたいなんだよね。


「帰ったらやるから少し休憩」

「なら俺も行こう」

「はぁ?勘弁してよ。それに手ぇ出すなっていったでしょ」

「ちげぇよ。理樹1人で行かせたら帰ってこなさそうだからな」


うわーやだやだ、人のこと信用してないよ。……まぁそのつもりだったけどね。


しょうがないから2人で生徒会室を出たんだけど…最悪。
ハルちゃん寝てるしアイツいるし。

あーでも可愛いね、やっぱ。


「…何しに来たんだ、あ゙?」

「山園彰鬼だな。ずいぶん懐いているようにみえる」

「あ゙?んだてめぇ…」

「なに、会長の顔も知らないわけ?ちゃんと出ないから…」





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