[携帯モード] [URL送信]

「結局は幼なじみかよ…」


遙香にとってそれ以上でも以下でもねぇだろう。きっとアイツもそうだ。ただの友達、うまくいって親友か?

だってあいつの中は…狛璃さんしかいねぇんだから。


知ってるか?
ヌいてやるときたまに『にぃ…っ』つーんだぜ?本人は気づいてねぇだろうがな。


「あ゙ーヤニ足りねぇ」


最近はいつもだ。
修学旅行あたりから…不安と苛立ちが収まんねぇ。

らしくねぇ…が、遙香のことになると狂いそうになんだよ…。



* * *


 まだ隣には立てないから幸慈の少し後ろをついて歩く遙香。やはり色んな注目を浴びるようで、特に男たちの目が絶えない。幸慈の睨みではなかなか収まらず、むしろ自分に強い嫉妬を感じる。


(こえー…ここ共学だろ…?)


「遙香…なんか見たいとことかねーの?」

「あまり…でもお腹空いてる」

「お、じゃあ外だな。部活の屋台とかすげーの」


 そういって外に出ると、確かに校庭は凄いことになっていた。ここででた利益は部費になるため、飲食系の部活がほとんどだ。たこ焼き、焼きそば、かき氷、なんでもあり。





[*前へ][次へ#]

16/52ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!