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 ごくっと彰鬼の喉が動く。口から零れたものをペロッと舌で舐めとる姿は色気があり妖艶で、より遙香は顔を赤くした。


「なんでっ…やだって、いったぁ!」

「わ、わりぃ…でも毒抜きできただろ?」


(でもっ…恥ずかしいんだもん、あれぇっ…///)


「遙香のためだぜ?こんなことしてやんの、お前だけだ」

「僕…だけ?なんで…?」

「特別だからだ。好きだ、遙香」

「ん…僕も彰ちゃん好き…」


 きゅっと抱きついてきてくれる遙香に胸が高鳴る。でも想いはきっと通じてなく、早く気づいてくれと心の中で願った。そして服を整えた所でその部屋に人が入ってきた。


「遙香ーいるー?」

「え…幸慈くん?」

「お、ハケーン。……ってオーガー!?」

「チッ…うっせぇ…つかそれで呼ぶな」

「や、山園先輩……ッスか?」

「…………チッ」


 入ってきたはいいが、不機嫌な彰鬼に足が止まってしまう。どうしようかと迷っていると彰鬼が顎で先を促し、遙香の方を向いて小さな声で話し出す。





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あきゅろす。
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