4
ごくっと彰鬼の喉が動く。口から零れたものをペロッと舌で舐めとる姿は色気があり妖艶で、より遙香は顔を赤くした。
「なんでっ…やだって、いったぁ!」
「わ、わりぃ…でも毒抜きできただろ?」
(でもっ…恥ずかしいんだもん、あれぇっ…///)
「遙香のためだぜ?こんなことしてやんの、お前だけだ」
「僕…だけ?なんで…?」
「特別だからだ。好きだ、遙香」
「ん…僕も彰ちゃん好き…」
きゅっと抱きついてきてくれる遙香に胸が高鳴る。でも想いはきっと通じてなく、早く気づいてくれと心の中で願った。そして服を整えた所でその部屋に人が入ってきた。
「遙香ーいるー?」
「え…幸慈くん?」
「お、ハケーン。……ってオーガー!?」
「チッ…うっせぇ…つかそれで呼ぶな」
「や、山園先輩……ッスか?」
「…………チッ」
入ってきたはいいが、不機嫌な彰鬼に足が止まってしまう。どうしようかと迷っていると彰鬼が顎で先を促し、遙香の方を向いて小さな声で話し出す。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!