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▼駿side
普通、生徒会長を選ぶ基準は学力とやる気だ。だが選挙なんてもんは表向きで、大体が人気投票のようなもの。
まぁ俺は人気もあるが頭もいいしな。理樹の方が票が多かったと聞いてはいる。
だがアイツは所詮モデルだ。
学園を統率なんて出来ねぇ。
「ねぇ駿、ハルちゃんには手ぇ出さないでよ?」
「そこまで気に入ってんのか」
「当たり前。なんのために一年間図書室に通ったと思ってんの?」
聞いた話じゃつい最近ようやく話せるようになったらしい。
なんか知らねぇが1事件も起こしやがって……めんどくせぇ。
それにコイツ、腹黒だ。
下手したら計算しながらアイツに近づいてんじゃねぇのか?
「アイツ、なんつったか」
「……小鳥遊遙香」
「遙香、ね」
可愛い顔はしてる。
泣き顔をみたときは正直俺もヤバかった。あのホクロが何ともいえねぇ色っぽさを出してて、もっと泣かせたくなる。
ああ、こりゃ…
「気に入ったかもな」
「やめてよ、下半身男」
まぁ否定はしねぇが?
男も女もイケるしな。
* * *
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