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 理樹を押しのけて遙香の顔を見てくるその人、藍染 駿。普通科にも限らず、生徒会長にして絶大な人気を得ている。何度も染められた髪は青にもみえ、金のカラコンが不思議な雰囲気を出している。性格は彰鬼ほどではないが俺様だ。


「駿、あまりハルちゃんに近づかないで」

「あ゙?」

「人見知りをする子なんだ。それに…あのオーガーの特別な人」

「山園彰鬼か…。理樹に彰鬼、それから転入生の福永幸慈だろ?まぁ、男の割りには可愛い顔しすぎでるよな」

「…っ…知、らない…知らない!」


(来ないで来ないでっ…怖い、やだ…!!)


 理樹が止めているのに、駿は遠慮なしに遙香を舐め回すようにみる。その視線が気持ち悪く、座ったまま体をちぢ込ませて腕で抱き締めた。震える体、熱くなる目頭。……ここから逃げ出したくなる。

 でも…、





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あきゅろす。
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