教えて!
「福永幸慈…」
あっという間にハルちゃんの中に入って居座った。ハルちゃんはどうしてあんなのを受け入れたんだろう。
僕が慎重にやりすぎた?
それとも無理矢理な方がハルちゃんの心を掴める?
どうして…こんなにも好きなのに。
「………右京先輩、いいッスか?」
「…何」
「先輩は、遙香のことどれくらいしってるんですか」
チャイムが鳴ってるのに来たってことは、始めから計算してたと思う。
ハルちゃんのことみたいだしね。
「さぁね。去年から話しかけてるけど…ちゃんとは分かってないかも」
「っ…じゃああの人、Jumbleのオーガーはどこにいるか分かりますか?」
なぜ、そんなことを聞くのだろう。
彰鬼に確かめたいほどのハルちゃんの何かを知った?それともハルちゃんを知るために会いたい?
だったら会わせてあげるよ。
会って、聞いて、ハルちゃんから遠ざけられちゃえばいいんだ。
「学校に来てるなら屋上か校舎裏。いなかったらJumbleの溜まり場」
「来てるかどうかっていうのは分かりませんかね…?」
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