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ただいま
「っ…ハル!お帰りーっ!!」

「にぃにーっただいま!」

「あーこのプニホッペ、ハルだ。かんわいいなぁ」

「んんぅ、スリスリいたぁい」


 家に帰ると真っ先に狛璃が出迎えてくれた。2日振りの狛璃の匂いと暖かさを、確かめるように抱きつく。そして遙香から唇へのキスもした。


「ハ、ル…?」

「にぃに…僕、頑張ったの」

「うん…そうだね。よく出来ました」

「…ふぇぇ…いっぱ、いっぱいっ…怖かったよぉ」

「もう大丈夫。ハルにはにぃにがついてるから、な?」

「ん…」


 ずっと我慢していたものが狛璃に会ったことではちきれてしまったようだ。ポロポロと涙を流しながら抱きついてくる遙香を、狛璃はただ抱き締め返した。


「ハル…忘れよう。沖縄で楽しいことはなかった?」

「…………あっ、た」

「そっか!じゃあその話、してくれるかな?にぃにはそれが聞きたいよ」


「海…凄く綺麗だったよ」

「うん」

「冷たくて、キラキラしてて…にぃにとまた行きたい」

「…じゃあ行こうな」

「うん。…あ、お土産もね、いっぱい買ったの!」


(良かった…楽しめたようだな)





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