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 ゲラゲラと笑う幸慈に遙香も少しだけ笑顔になった。…と思ったらブルッと震える幸慈。まるでその話を聞いた女子に睨まれたかのようだ。


(でもこれで手ぇ出せなくなったなー…残念)


 先ほどの電話で十分脅された。ストレートにそういわれ訳ではないが、彰鬼に脅された後の幸慈には効果絶大だったのだ。背中の傷のことも聞くなと釘を打たれている。

 そのまま最終日の準備をし、残りの人たちが着替えにやってくる前に部屋を出た。赤く腫れてしまった目は少し周りの興味を引いたが、朝食で集まった女子に十分冷やされ、何事もなく旅館を後にした。

 最後は首里城だ。


『ここでクラス写真撮るからなー』

(ぅわ…やだなぁ…っ)


 特にあんなことがあった後だから。だけど無情にも時間は進み、写真を撮ることになってしまった。いつも通り端の方に並び、少し隠れるように立つ。


「えー遙香もっと真ん中行こーぜっ」

「いい」

「ちぇっ、じゃあ俺もここ」

「………え」





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あきゅろす。
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