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『ハル、いい友達持ったね。彼は大丈夫だから…もう少し頑張ってみよ?』

「でもっ…怖い」

『今までその子に変なことされたかな?大丈夫…ハル、大丈夫だよ』

「ん……」


(にぃにがいうなら…大丈夫)


 大丈夫、という狛璃のおまじないのような言葉が、スゥ…と遙香の耳に入ってくる。自然と気持ちは落ち着いていき、今日帰るとだけ伝えて電話を切った。


「あの…さ、ごめんな」

「………」

「1人にしなきゃ良かった」

「ぁ…それは…」

「あいつらにはきっと罰が下る。だから今日は楽しもうぜ」


 ニッと笑っていうと遙香は少し肩の力を抜いた。それが幸慈にも分かったのか、いつもの調子に戻って遙香を励まし続ける。


「うちのクラス…んーグループは平気だと思うんだよなー」

「………」

「特に女子!なんかあったときはあいつらに助け求めていいぜ」

「でも……」

「へーきへーき。愛玩主義者っつーの?それっぽいじゃん。可愛いものは大切にするぜ、きっと」





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