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▼幸慈side
遙香と別れてからいくつか店に入ったけど、男同士だとこれが暇なんだよなー。
だからそろそろ部屋に戻るかっつー話になった。
男は大体こうなのか、旅館に戻って来てるやつは結構いて、遙香のことが少し気になった。
それが、悪い予感として的中しちまった。
『んぅ、んーっ!!ふぅぅ、んんぅ』
「……え、遙香?」
『はー肌綺麗だな』
『うわ、この傷なんだよ』
『っ…ん゙ー!!んーぅ、ふんんっ』
遙香のくぐもった声、悲痛な叫び、……男の声。
何されてんのかすぐ分かって、一緒に行動しなかったのを後悔しながら中に入った。
うつ伏せで逃げようとする遙香を押さえつける男3人。
上の服は破かれてて、口にはタオルが詰められてる。
「……なに…やってんだよ」
「んんっ、んー!!ん、ふぅ…っ」
グチャグチャに涙を流しながら必死に背中を隠そうとする遙香。
………刺し傷の、あと。
俺が入っても止める気配のないそいつらに血がのぼって、人に止められるまで殴り続けちまった。
* * *
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